教育学講義B |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
161351 | 人間科学科 | 後期 | 2・3・4 | 2 | 新 茂之 |
授業の主題(テーマ) |
ケアリングの考え方に内包されている可能性――教育学的観点から―― |
授業の目標(講義概要) |
本講義では、アメリカの教育哲学者ネル・ノディングズの提唱するケアリングの考え方を批判的に考察して、その問題点と可能性を探っていきたいと思います。ケアリングの考え方を肯定的に受け止める研究者であっても、それだけでは教育実践は成立しない、とする場合が多いでしょう。どういう問題をケアリングの考え方が抱え、どのようにすればそれが克服されるのかを考えます。 |
授業計画 |
はじめに ノディングズの提唱するケアリングの考え方を概括します。(第1週・第2週) T 自然なケアリングにある教師 「ケアしたい」という想いに基づくケアリングは「自然なケアリング」といわれます。(第3週・第4週) U 倫理的なケアリングにある教師 (1)教師はあらゆる生徒を受け容れられるわけではありません。(第5週) (2)「ケアしたい」という想いのないとき、わたしたちはどうすればよいのでしょうか。(第6週・第7週) V ケアリングの考え方にある問題点と可能性 (1)ケアリングの考え方にある問題点を洗い出します。(第8週) (2)ケアリングの考え方に内包される可能性を明らかにします。(第9週・第10週) W ケアリング教育の課題 これまでの考察からすればいったいどのような教育実践が可能でしょうか。(第11週・第12週) おわりに (1)以上の講義内容を批判的に総括します。(第13週・第14週) (2)定期試験に備えます。(第15週) |
評価方法 |
教室で提示する課題(50%)と学期末試験(50%)で評価します。 |
テキスト |
ネル・ノディングズ著(立山善康他訳)『ケアリング』(晃洋書房) |
備考 |