児童文学表現論講義 |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
134901 | 児童文学科 | 後期 | 3・4 | 2 | 早川 勝広 |
授業の主題(テーマ) |
物語の表現と構造 |
授業の目標(講義概要) |
ある本を読めば、それが小説であるか、物語であるか、詩であるかを即座に判別できる。小説には小説という表現の形式があり、詩の表現形式とは異なっているからである。その判別できる意識の分析を通して、小説・物語の表現と構造を言語学的手法によって明らかにする。具体的には、子どもが登場する小説作品、あるいは、子どもを読者と物語作品を対象として、小説・物語の生成のメカニズムを追求する。同一作家(三浦哲郎、黒井千次など)の同一傾向の作品を<重ね>たり<比べ>たりして、創作の発想・構想・方略を解明する。また、昔話絵本やファンタジー絵本などの物語絵本における物語が物語である所以を、物語構造の解析を通して明らかにする。構造主義や認知心理学の分析方法を紹介し、実践してみる。 |
授業計画 |
(はじめに) (1)比べ読み @手法の異なる作品の比較 A各作品の構成分析と構造分析 B各作品の表現特性 (2)重ね読み @同一作家による作品数点の共通性 A各作品の表現特性 B表現の構造分析 (3)構成と構造 @表現機構の成立状況 A構成と構造の違い B構造分析の手法の獲得 (おわりに) |
評価方法 |
日々の出席を重視する。毎回の小説や物語の作品分析の作業課題を提出し、作品分析の技能の習熟を評価する。あわせて、最終試験を行い、これらを総合して評価する。 |
テキスト |
その都度、作品を配布し、それらをテキストとして分析していく。 |
備考 |