外国児童文学演習UA

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
132801   児童文学科 通年 3 2 廉岡 糸子

授業の主題(テーマ)
ヴィクトリア時代のおとぎ話と少女小説

授業の目標(講義概要)
ヴィクトリア時代(19世紀)の社会規範は女性に様々な美徳を強いるものだったが、当時の女性の作家たちはそれに抵抗を試みている。特に女性が書いたおとぎ話や少女小説に焦点を置き、そこに秘かに書き込まれた作家の視点を探っていく。おとぎ話では伝統的なおとぎ話では語られないヒロインを語るモールズワース夫人、ユーイング夫人、ド・モーガン、ネズビットらの話をとりあげる。また少女小説ではオルコットの『若草物語』やネズビットの『若草の祈り』などを読み、作家がどのようなヒロインを創り上げたかを見る。(テキストは翻訳を用いる。)

授業計画
前期
  1.モールズワース夫人
    「美女と野獣」の再話「茶色のノロワの牛」「王の娘」
  2. ユーイング夫人
    創作おとぎ話「人食い鬼の求婚」
  3. メアリ・ド・モーガン
    創作おとぎ話「オモチャのお姫さま」「ジョアン姫のハート」
  4. イーデス・ネズビット
    おとぎ話のパロディ「メリサンド」「最後のドラゴン」
後期
  家庭小説、少女小説
  1. ルイザ・メイ・オルコット
     『若草物語』
  2. イーデス・ネズビット
     『若草の祈り』 他

評価方法
研究発表、前後期のレポート、出席。

テキスト
必要に応じてプリントを配布する。

備考