日本語学講義VB

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
118251   日本文学科 後期 3・4 2 大原 始子

授業の主題(テーマ)
身の回りの言葉:なぜ使うのか、どのように変化しているのか

授業の目標(講義概要)
前期で学んだ知識をもとにコミュケーションを多角的に捉える力を養う。身近にあることばがどのように使われているかを客観的に捉えるために、「ことばの変化」、「ポライトネスの表し方」、「言語接触とことばの取り入れ」、「アイデンティティとの関わり」、といった4つの大きな枠組みの中で、理論、研究、実例を紹介していく。

授業計画
オリエンテーション
以下、後期で取り上げる主な項目である。
* ことばの変化〜若者のことばの体系
* ことばの変化〜「ら」抜きことばの広がり
* アクセント変化に関するビデオ
* ことばの変化〜意味の乱れと変化
* ことばの変化〜若者の敬意の表し方
* 敬意表現とは〜敬語とポライトネス
* 日本語と英語の丁寧表現
* ポライトネス理論〜Lakoffのルール,Leechの定理
* ポライトネス理論〜Brown & Levinsonのポライトネスストラテジー
* 積極的ポライトネスと消極的ポライトネス
* 外来語〜アジア系言語
* 外来語〜ヨーロッパ系言語
* 個人・社会のアイデンティティの表出
* 女性言葉のアイデンティティ
* 若者言葉とアイデンティティ

評価方法
期末の試験と授業中に課すレポートによって評価する。授業中の質問への回答状況も考慮に入れる。

テキスト
編・著者名:飯野公一・恩村由香子・杉田洋・森吉直子 書名:新世代の言語学 出版社:くろしお出版 価格:1,800円

備考
自分は、まわりは、どのようなことばを使っているか、常に敏感であることが望まれる。