日本語学講義VA

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
118201   日本文学科 前期 3・4 2 大原 始子

授業の主題(テーマ)
ことばとコミュニケーション:理論と応用

授業の目標(講義概要)
ことばの運用に関する基礎知識と会話にまつわる諸理論(協調の原理、アコモデーション理論など)を学びながら、会話の仕組みを、文法面からではなく、実際の状況ではどのように使われるか、作用しているかといった観点から見ていく。実際の会話のサンプルを用い、ことばによるコミュニケーション、ことばによらないコミュニケーションのそれぞれを観察し、学んでいく。

授業計画
オリエンテーション
以下、前期で取り上げる主な項目である。
* ことばの定義
* サピア・ウォーフの仮説
* 言語運用能力・文法能力
* 音素と異音
* コミュニケーションの構成要素とモデル
* ことばによるコミュニケーションとことばによらないコミュニケーション
* 日本人の対話構造の分析〜応答詞、音調、ポーズなど
* 日本人の対話構造の分析〜うなずき、視線など
* ジェスチャーの指向性による分類
* 協調の原理
* アコモデーション理論
* フォーリナー・トーク
* コミュニケーション・ストラテジー
* コード・スイッチング

評価方法
期末の試験と授業中に課すレポートによって評価する。授業中の質問への回答状況なども考慮に入れる。

テキスト
編・著者名:飯野公一・恩村由香子・杉田洋・森吉直子 書名:新世代の言語学 出版社:くろしお出版 価格:1,800円

備考
日常のコミュニケーションで何が起きているか観察できるよう、心がけてほしい。