日本文学作品研究3

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
114401   日本文学科 通年 2・3 2 佐藤 真知子

授業の主題(テーマ)
古典の俳諧ー芭蕉を中心としてー

授業の目標(講義概要)
俳諧は滑稽の文学と言われ、和歌や連歌などの既存の文学伝統を受容しつつ、従来にない新しさを開拓した文学である。俳諧は、貞門・談林の時代を経て、芭蕉によって文学的価値が確立された。一般的に「古池や」句によって蕉風が確立したといわれる。芭蕉が創造した俳諧世界について理解を深めたいと思う。
前期は主に俳諧史上との関係において芭蕉の作品を分析し、後期は主に『奥の細道』に焦点を絞る。

授業計画
【前期】
第一回目は、これからの講義の内容、計画、評価方法などを説明する。次に芭蕉(伝記)について概説する。
第二回目は、俳諧とは何か(基本的事項)について概説する。
第三回目以降は、教科書を用いて作品を詳細に解釈する。
最終回は、まとめをする。

【後期】
第一回目は、『奥の細道』について概説する。
第二回目は、定型(五・七・五)、切字、季語などの基本的事項を解説する。世界で最も短い短詩型である俳句の基本を学ぶ。
第三回目以降は、『奥の細道』に収録された発句を中心に解釈する。
最終回は、まとめをする。

評価方法
提出物と平常点(出席状況、授業態度などを含む)により総合的に評価する。
提出物は提出期限厳守であることは言うまでもない。

テキスト
中村俊定校注『芭蕉俳句集』岩波文庫
テキストは使用します。

備考