日本文学講義TB |
授業コード | 受講区分 | 学科 | 授業期間 | 履修年次 | 単位 | 担当者 |
111701 | 日本文学科 | 後期 | 1・2 | 2 | 木村 正明 |
授業の主題(テーマ) |
星野富弘詩画集『鈴の鳴る道』を心から凝視める |
授業の目標(講義概要) |
何よりも器械体操と山登りが好きだった(その一方で萩原朔太郎や三好達治・八木重吉の詩が好きだった)。希望どおりに中学校の体操教師になれた。毎日が新鮮で楽しかった。その矢先、教師になってわずか二ヶ月のある日、クラブ活動の模範演技の空中回転で誤って頭部より転落、頚椎骨折・頚髄損傷で全身不随。九年もの入院生活の中で、多くの人の愛の中、口で筆をくわえて描いた“詩画”が今、人の心の中にさわやかな風のように忍び入る。「神様がたった一度だけ この腕を動かして下さるとしたら 母の肩をたたかせてもらおう 風に揺れるペンペン草の実を見ていたら そんな日が 本当に来るような気がした」さりげなく母への感謝を綴る。余計な事を言わないことが心を揺らす。 |
授業計画 |
1.講義内容概説 2.星野富弘の人となりの説明 3.「愛、深き淵より」(プリントする)を読む 4.「鈴の鳴る道」の詩と文章を読み進める 上記、4、と並行して 5.本学内の草花を調査する 6.母・神・椿などの項目ごとに考える 7.適宜、その他の詩画集の作品を参照する。 以上を適宜、行う。 |
評価方法 |
出席と試験の結果による。 |
テキスト |
『鈴の鳴る道』 星野富弘著 立風書房刊 1,470円 |
備考 |