心理臨床学演習

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
(4) 通年   4 橋本 秀美

授業の主題(テーマ)
修士論文に関する臨床心理学応用研究演習を行い、論文作成のための指導を行う。

授業の目標(講義概要)
様々な心理臨床現場での事例を小集団討論方式で詳細に検討し、事例を多面的に分析検討していく能力を育む。特に、スクールカウンセリングなど学校教育現場で役に立つ、カウンセラーの基本的態度について、主として来談者中心療法の応答を学び研究する。そこで役に立つ技法として、投影法の一つである描画法を取り上げ,事例を中心に,アセスメントとしての解釈や,心理療法としての技法的応用について検討する。

授業計画
1,カウンセラーの基本的態度(第1回〜第10回)
様々な心理臨床場面でのカウンセリングについて修得するが、特に、スクールカウ
ンセリングなどで学校不適応などを中心とする問題解決など、学校現場や教育心理
臨床などで役に立つ、カウンセラーの基本的態度について、注目する。
カウンセラーの基本的態度について、主として来談者中心療法の応答を研究する。
ロールプレイ体験実習、グループ・カウンセリング実習、心理テストなどを中心
に、実践学習を深める。主として、クライエント中心療法の応答を学び、面接法
を研究する。クライエント中心療法の文献的な知識の習得を行いながら、事例を
通して、それらを用いた臨床心理の治療技法を学習する。

2,事例研究(第11回〜第30回)
様々な心理臨床現場での事例を小集団討論方式で詳細に検討し、事例を多面的に分
析検討していく能力を育む。
小集団での討論による事例研究を行い、臨床家として必要な倫理的態度、事例理解
と問題解決能力の養成をめざす。個々の事例に基づいて、クライエント中心療法の
理論を、主として、その技法に関する研修と研究を行い、その積み重ねを基礎に、
従来の文献的検索を参考にして、修士論文作成のための指導を行う。

3,アセスメントと心理療法としての描画法(第11回〜第30回)
芸術療法(表現療法)の一つである描画法を取り上げ、事例を中心に、アセスメン
トとしての解釈や、心理療法としての技法的応用について検討する。
特に、学校場面や教育心理臨床などで適用のよい、動的家族画や動的学校画、バウ
ムテスト、動的H-T-P法などを中心に修得する。

1年次では、心理臨床領域での学生の関心を深め、修士論文作成のための基礎文献
収集と予備研究を中心に行い、次年度(2年次)の修士論文研究を推進する。

評価方法
授業への出席や発表およびレジュメなどにより総合的に評価する。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
       

備考
テキストについては授業中に参考図書を適宜紹介し、あるいは資料を配付する。