児童福祉特論

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  通年   4 野澤 正子

授業の主題(テーマ)
今日における児童養育問題の現状と課題

授業の目標(講義概要)
前期は、子どもと家族に関する諸理論の検討及び子どもの権利論の立場からの現代の児童養育問題の現状と課題について考える。 後期は、現在国・自治体が展開している子育て支援について考える。子育て支援とは何か、その根拠、理念、方法のほか、子育て専念家庭、共働き家庭それぞれのニーズ分析、幼稚園、保育所の課題等を取り上げて、今後の子育て支援の方向を考察する。

授業計画
(前期)                              (後期)
1.子どもと家族の諸理論                  1.子育て支援とは何か
 1)フロイト、エリクソン                    2.子育て支援策の展開過程
 2)ボウルビー、ウイニコット                3.次世代育成支援とは何か
 3)山根常男家族論                     4.子育て支援メニュウーとその課題
2.子どもの権利論                       5.子育て専念家庭の現状をどう捉えるか
 4)子どもの最善の利益とは何か             6.共働き家庭の現状とニーズ
 5)権利条約の読み方                    7.「親であること」とはどういうことか
 6)子どもの人権オンブズパーソン制度の意義       −親業支援の現状
3.現代の養育問題                      8.幼稚園の価値と課題
 7)少子化問題の原因                    9.保育所の課題−幼保一元化について考える
 8)児童虐待問題  10.保育士の国家資格化と倫理綱領の必要性
 9)不登校、ひきこもり                   11.地域における子育て支援に必要なこと
4.対応策                           12.援助者に必要なこと
10)児童虐待対応の現状                 13.子育て支援の今後の展望
11)家族崩壊対応                      まとめ
5.社会的養護の課題
12)愛着形成と社会的養護
13)PTSDと治療的環境

評価方法
平常点(70点) レポート(30点)により評価する。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
使用せず      

備考
参考文献は授業中にその都度提示する。