臨床心理学特論

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  通年   4 橋本 秀美

授業の主題(テーマ)
臨床心理学における必須的で基本的な知識や考え方を検討し、考察して理解する。

授業の目標(講義概要)
第1部:心の専門家としての学問的な基礎を修得する。そのためには臨床心理学の歴史的変遷、社会的機能の位置、複雑な人間関係の中での人格形成不全や歪みを理解する。研究や資料を通して、臨床心理学の体系を修得する。第2部:心理療法、特に非言語的アプローチについての理論と方法を学ぶ。第3部:事例研究を通じて心理や福祉の臨床で実践を行う際の、自己検討の留意点について考える。

授業計画
第1部:心の専門家としての学問的な基礎
1,臨床心理学とは何か(定義、目的、対象)
2,臨床心理学とは何か(歴史、活動)
3,アセスメント:方法@(面接法、検査法)
4,アセスメント:方法A(検査法、観察法、行動分析、その他)
5,アセスメント:異常心理学@(精神症状の分類と治療法)
6,アセスメント:異常心理学A(様々な障害)
7,アセスメント:発達臨床心理学@(障害の分類と各障害)
8,アセスメント:発達臨床心理学A(各発達段階の心理的問題)
第2部:心理療法
9,理論モデル@(介入の視点、精神分析、行動療法)
10,理論モデルA(クライエント中心療法)
11〜13,技法モデル@AB(表現療法:描画法)
14,技法モデルC(表現療法:箱庭療法)
15,技法モデルD(遊戯療法、自律訓練法その他)
16,コミュニティモデル@(危機介入とコンサルテーション)
17〜18,コミュニティモデルAB(スクールカウンセリング、学生相談)
19,コミュニティモデルC(リハビリテーションその他)
第3部:臨床実践
20,臨床心理学研究(様々な研究法)
21,事例研究@
22,事例研究A
23,事例研究B
24,事例研究C
25,社会的専門性(倫理、法規、関連の組織、教育と訓練、職域と連携)
26,社会的専門性(福祉領域)
27,社会的専門性(教育領域)
28,社会的専門性(医療・保健領域、司法・矯正領域、産業領域)
29〜30,本授業のまとめ

評価方法
授業への参加、報告やレジュメ、レポートの提出等によって総合的に評価します。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
よくわかる臨床心理学 下山晴彦 編 ミネルヴァ書房 2,800円+税

備考
参考文献DSM-W精神疾患の診断・統計マニュアル他