児童文学特殊講義W

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  通年   4 畠山 兆子

授業の主題(テーマ)
前期 映像を読む−アニメーション番組論 後期−子どもの文化史研究

授業の目標(講義概要)
(前期)今日の子どもにとって、アニメーション番組は日常的な物語り体験である。子ども時代をふりかえり、「見る物語」としてのアニメーション番組を考える。映像をどの様に見ているのか、見せられているのか。放送形態に規定される物語の構造を明らかにする。 (後期)子どもの文化史研究のあり方を考える。具体的には、関西の子どもの文化状況を、出版文化と文化活動、文化運動の面から検討する。時代の中で、子どもの文化がどのような影響を受けるのか、また、大人の意識がどのように反映するのかをあきらかにする。

授業計画
  前期                                  後期
1 授業予定の説明 アニメーション番組について       1 授業予定説明
2 テキスト販売 アニメーション番組史             2 関西の児童出版(1)
3 アニメーション番組の模索「鉄腕アトム」           3 関西の児童出版(2)
4 「鉄腕アトム」マンガとアニメーション番組の相互関係   4 戦前大阪の子どもの文化状況(1)
5 放送形態 オープニングとエンディングの役割        5 戦前大阪の子どもの文化状況(2) 
6 長寿番組「ドラえもん」                      6 大阪童話教育研究会 
7 世界に広がる「ドラえもん」人気                7 大阪中央放送局 足立勤
8 海外文化摩擦(1)フィリピンの場合              8 口演童話 
9 海外文化摩擦(2)「超電磁マシーン・ボルテスV]の問題 9 大阪童話教育研究会の活動(1) 
10 メディア・ミックス商戦「ポケットモンスター」        10 大阪童話教育研究会の活動(2) 
11 「ポケモン」事件と作品の魅力                11 新聞社の児童文化活動 
12 「名探偵コナン」の物語構造                 12 関西童話連盟 
13 「名探偵コナン」の受容 アンケート調査結果       13 戦時下の子どもの文化
14 レポートの書き方相談                     14 占領下の子どもの文化 

評価方法
 

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
物語の放送形態論 畠山兆子・松山雅子 世界思想社 定価1,800円+税 (授業中の販売価格 1600円)

備考
後期のテキスト等は、最初の授業時に指示する。