環境生態学

受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
  科専 後期 2・3・4 2 辻 広志

授業の主題(テーマ)
生態系と生物群集

授業の目標(講義概要)
地球上の異なる地域には、気候・地形・地質などの物理的環境条件に応じて多様な生態系がみられ、その地域に特有な生物が生息している。生息地を共にする生物たちは、捕食・寄生・競争・共生などの相互関係をうまく保ちながら、生物群集を形成している。この授業では、陸域と水域の様々な環境を取り上げ、その生態系のしくみと生物群集の成り立ちについて学び、各生態系がかかえる環境問題とその保全対策について考える。

授業計画
第1回:はじめに(生態系と生物群集についての基礎知識)
第2回:熱帯雨林(豊かな資源を使い分けて共存する生き物たち)
第3回:温帯・亜寒帯林(広葉樹と針葉樹の森をつくる生き物たち)
第4回:熱帯・温帯草原(不安定で過酷な環境に進出した生き物たち)
第5回:砂漠(乾燥と灼熱の環境を克服した生き物たち)
第6回:海洋(浮遊、遊泳、底生生活を送る生き物たち)
第7回:海岸(海と陸の狭間の生き物たち)
第8回:湖沼・湿地(閉鎖的で安定した水域の生き物たち)
第9回:河川・渓流(開放的で不安定な水域の生き物たち)
第10回:極地・山岳(極寒の環境に適応した生き物たち)
第11回:島嶼・熱帯高山(隔離された環境で特異な進化を遂げた生き物たち)
第12回:農耕地(田んぼや雑木林に依存している生き物たち)
第13回:都市(ヒトの生活空間を上手に利用する生き物たち)
第14回:特殊な環境(洞窟、地下、林冠、水溜り、深海の生き物たち)
第15回:まとめ(地球共生圏─すべての生態系はつながっている)

評価方法
定期試験70%、出席点30%で評価する。

テキスト書名 編・著者名 出版社 価格
       

備考
毎回、授業の最後にビデオを鑑賞する。テキストは使用せず、資料プリントを配布する。参考書は最初の授業で紹介する。